「初山宝林寺」を歩いてみました

「初山宝林寺」を歩いてみました

お寺さんの東隣りにある駐車場に車を止めて坂を少し上がると案内所があります。

案内所を通ると、左手側に山門(静岡県指定有形文化財)が見えます。
正面に掲げられた「初山」の扁額は日本に黄檗宗を伝えた隠元禅師の書です。

初山宝林寺仏殿 山門から振り返ると正面に「仏殿」(国指定重要文化財)があります。

宝林寺は、江戸時代に中国明から伝わった黄檗宗のお寺です。

黄檗宗が京都の万福寺に伝えられて、国内で一番最初に創建された末寺がこの宝林寺です。

仏殿の屋根は杉の板材を葺いた「こけら葺き」です。

仏殿前の廊下は、深い軒と瓦板葺きの床、柱の根元の礎盤によってキリリとした雰囲気が漂います。

仏殿正面の寺号額です。

宝林寺龍潭寺121

仏殿の中から見た正面の格子文様が美しいです。

仏殿内は、まさに異国情緒あふれる世界、そこかしこに黄檗建築の要素が散りばめられていて面白いです。

床は瓦板が敷き詰められていて、畳や板葺きの日本寺院とは赴きが違います。

宝林寺龍潭寺 123
柱の根元には、日本では見られない石製の礎盤が据えられ、柱の上部には日本とは逆向きの「かえる股」があるなど黄檗建築独特の様式が見られます。

仏殿正面の釈迦三尊像とともに目を引くのが左右壇上の二十四菩薩像です。

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左壇 一番手前は天照大神です。

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右壇 一番手前の像は関羽帝です。

日本と中国の信仰篤き菩薩様が対峙しています。

仏殿を出て左手にまわると、緩やかな坂道の先に「龍文堂」があります。

願掛けのお堂で、こちらをお参りしてから「金鳴石」を叩くと商売繁盛・金運上昇の願いが叶うといわれています。

「金鳴石」を叩いてみるとキンキンという澄んだ音に驚きます。
この石を叩いて成功した人の話が口コミで広がり信仰につながっているそうで、その効果は絶大と言われています。

この「金鳴石」を正面から見守っているのが「阿弥陀三石仏」です。
五如来」とともに「初山系石仏」といって中国から渡来した仏師による独特なお顔立ちが特徴です。


願いを込めて「金鳴石」を叩いたら、右手側に見えるのは「方丈」(国指定重要文化財)です。
方丈は住職が起居した建物で、屋根は「かや葺き」です。


方丈から左手にとると「報恩堂」(市指定文化財)があります。
隠元禅師と、宝林寺の創建に力を尽くした近藤家の恩に報いる為に建てられたお堂です。

卍をデザインした円窓がアクセントとなった瀟洒なお堂です。

金鳴石のようなご利益があり、さらに異国情緒あふれる黄檗建築の雰囲気を満喫できるお寺は見所が多く、何度訪れても面白いなと思いながら宝林寺をあとにしました。

初山宝林寺 主な年間行事

初山宝林寺 主な年間行事

1月1日~5日元旦初詣 自由拝観
4月第2日曜日龍文坊大祭
12月31日除夜の鐘
初山宝林寺