「龍潭寺」を歩いてみました

お寺の前の駐車場に車を止めて、参道に足を踏み入れると、白土塀の奥に本瓦葺き四脚の山門があります。
明暦2年(1656)七世喝厳和尚建立の門です。
参道沿いには桜の木やあじさいなどが植わっており、季節ごとに違う表情が楽しめます。

石段を登りきると、石畳の先に破風が美しい庫裡が建っています。
こちらがお寺の入り口です。
周辺には四季折々の花が咲き、いつ訪れても心がなごみます。

龍潭寺は奈良時代に行基菩薩により開創された臨済宗妙心寺派の名刹で、ご本尊は秘仏虚空蔵大菩薩です。
本堂に入ると、廊下は凛とした雰囲気、鴬張りの音が響きます。
本堂は、現在平成の改修工事中のため、訪れるたびに状況が変わります。
いつもはなかなか見られない宝物が身近に見られる場合もあります。
訪れた時は、ちょうど宗良親王のお位牌と十一面観音様が目の前でお参りできました。



その昔、夜な夜な寺から抜けだして田畑を荒らす龍に困った和尚様が、片方の龍の髭を抜いたところ、大人しくなったという伝説があり、手前の髭が折れています。
御霊屋の屋根に井伊家の家紋を見ることができます。

稲荷堂から庭へ出ると、改修工事中のため、新設の渡り廊下を歩きながら庭を拝観します。
小堀遠州作の龍潭寺庭園は、中央に守護石、左右に仁王石、手前正面に礼拝石が配され、さらに池の形が心字池となっていて典型的な寺院庭園として貴重なものとされています。
通常は本堂裏の縁側から見下ろすかたちで見ていた庭が、新設の渡り廊下から見ますと、手にとるような近さで拝観することができます。
その廊下が、ちょうど礼拝石の真上を通っているので、普段は降り立つことのできない特等席の石の上から庭を見る疑似体験をすることができます。
不便な改修工事ですが、滅多に見られない近さで庭が観察できると考えると、これも一度は見ておきたいものです。
この守護石も間近で見ることができます。
庭を見ていくと、書院に至ります。
こちらは、ご当主さまが座られた席。
書院ではお抹茶をいただくことができます。


書院の奥には、お寺の宝物を展示してあります。
井伊家ゆかりの品々が並びます。
龍潭寺には国指定重要文化財の金沢文庫のほか、県指定文化財の金屏風絵や信長公遺品の天目茶碗など、数々の宝物があり、春秋の特別展などで公開されます。

外に出て境内を散策すると、本堂と庫裡の南にある東門のそばに井伊直政公生誕の地碑があります。
井伊直政公といえば徳川四天王の一人、井伊家を再興した苦労人であり、戦場では井伊の赤鬼と恐れられた人物です。
井伊家といえば彦根が有名ですが、そのルーツは井伊谷にありました。

本堂の真南にあたるところ、寺全体の正面に仁王門が位置しています。
迫力のある仁王像が安置されています。
現在の鐘楼堂は、昭和46年(1971)に再建されたものです。
龍潭寺は井伊家の菩提寺であり、元祖共保公より二十四代直政公までの墓地があります。
そのまま進むと隣の井伊谷宮に行くこともできます。
境内は緑が豊かで、四季折々の花の移ろいが楽しめます。
龍潭寺 主な年間行事
| 1月1日~15日 | 初詣 |
| 1月15日 | 新春祈祷大般若会 |
| 2月15日 | 涅槃(ねはん)会 |
| 4月上旬 | 花まつり |
| 4月下旬~5月 | 新緑・さつき祭 |
| 5月6日 | 龍潭寺開山忌 |
| 8月15日 | 山門施餓鬼 |
| 夏休み | 野外映画会 |
| 11月上旬から12月上旬 | 紅葉まつり |
| 12月8日 | 成道会(じょうどうえ) |
| 12月31日 午後11時45分から | 除夜の鐘 |




