「摩訶耶寺」を歩いてみました

摩訶耶寺を歩いてみました

小門お寺の前の駐車場に車を止めて参道を歩きます。
参道脇の水路から、豊かな水のせせらぎの音が聞こえてきて心地いいです。

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小門

入口は本瓦葺の門です。
とても古そうで重ねた年月の重みを感じます。

境内にはいると枝垂れ桜の古木が目につき、その下には風情のある石仏が並んでいます。
春になったらどれほど綺麗かと楽しみです。

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本堂

摩訶耶寺は真言宗の古刹で、奈良時代に行基菩薩によって開創されたお寺です。

本堂は江戸時代1632年に再建されたもので、入母屋造り、総ケヤキ造りです。

ご本尊は1300年間お厨子に守られて本堂に安置されている秘仏厄除聖観音菩薩です。

本堂に入ると美しい格天井があります。

摩訶耶寺格天井

とても鮮やかに色彩が残っており、350年前に描かれた絵とは思えません。

壁の上部の「かえる股」には飛天像が彫られており、美しい天女が四方を舞う優美な世界が広がっています。
摩訶耶寺 おりあげ天井

さらに「おり上げ式格天井」といって、壁と天井が接する部分が直角ではなく、丸く湾曲した美しい面で造られています。

飛天と曲線によって本堂内は優雅な優しい雰囲気につつまれています。

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貴重な仏像が安置されている収蔵庫へ向かいます。

平安から鎌倉時代にわたって栄えたお寺さんであり、仏像も大変古く素晴らしいものばかりです。

千手観音像(国指定重要文化財)は、1100年前の藤原時代の作で「子育て観音」として信仰を集めています。もともと色彩が施されていたものが退色し、現在は唇の朱だけが残っています。その朱はサンゴの朱赤と言われており、優美で穏やかなお姿に心が癒されます。

不動明王(国指定重要文化財)は、850年前の平安時代作のヒノキ一木造りで、木目の現れ方が筋肉の付き方と似ており大変美しいです。
不動さまは右手に剣を持ち、左手には人を救いあげるための縄をお持ちです。「身代わり不動」として、また浜名湖一帯の海上安全の「渡切不動」として信仰されてきました。

阿弥陀如来像(県指定重要文化財)は、同じく850年前の平安時代作のヒノキ寄木造りです。体躯の状況に比べてお顔が際立って美しいのが印象的です。
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本堂を出て、県下最古のお庭である摩訶耶寺庭園に向います。

摩訶耶寺庭園お庭は平安様式・鎌倉初期の庭園として最も貴重なものと言われています。

正面から庭園を眺めると、大きな池に映り込む空や、広い築山の向こうに繁る木々、そして遠く借景の山までを含めたスケールの大きさを感じます。

摩訶耶寺初生衣神社

座視観賞式兼回遊式庭園であり、築山のうしろまで庭を一周まわることができます。立ち位置により変わりゆく庭の表情を見るのも面白そうですね。

県下最古の庭園を見たり、1000年以上も昔から人々の願いを受け止めてきた仏像と対峙したり。
日常から離れて心を落ち着けたい時など、是非もう一度摩訶耶寺さんを訪ねてみたいなと思いました。

摩訶耶寺